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働くわたしたち自身の「ウェルビーイング」を高めるための提言

WHGC分科会 ウェルビーイング・グループ(2023年10月発表)



1.ウェルビーイングとは



ウェルビーイングとは、「身体的・精神的・社会的」に良い状態のこと。

世間的にも注目されている概念で、報道量も増え、関心が高まっています。

従業員のウェルビーイングを高めるための施策を取る会社も増えてきています。


ただ、取り組んでいるのは特定の部署だけだったり、具体的に何をするの?というイメージが湧かないケースも多いのではないでしょうか?


ウェルビーイングに働くことができて、さらにパフォーマンスも高まることを目指す。

そのとき、働く私たち自身は、何をすることがまず大事なのか?


WHGC分科会 ウェルビーイング・グループとして、検討してきたこと、そしてアクションプランについて、共有します。



2.日本人の幸福度



まず、世界的にみても、日本人は「幸福度」を感じにくくなっているのは明らかです。


では、私たちが自分自身のウェルビーイングを高めていくためには、何が必要になるのでしょうか?



3.幸福度の向上に向けた取り組み



幸福学を提唱している前野 隆司教授(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 教授)の研究によると、幸せを高めるには4つの因子があることが、分かりました。


ありがとう、やってみよう、なんとかなる、ありのまま。


この幸せの4因子をうまく活用することで、やりがいを高め、つながりを太くし、ウェルビーイングに、働き、そして生きることができるのではないでしょうか?


そのためには、「コミュニケーション」が重要になってきます。



4.周囲のコミュニケーションの変化



では私たちのコミュニケーションの実態を見ていきましょう。

コロナ禍を経て、リモートワークが増えた人も多いと思います。

ある調査によると、私たちの仕事中のコミュニケーションの内容に変化が起きていることが分かりました。

「雑談」が減ったのです。


職場でのコミュニケーションにおいて、「ことば」を使って「表す」量が減ってきたのです。皆さんも実感があるのではないでしょうか。



この点をさらに掘り下げていきます。

オンラインの機会が増えていくことにより、私たちの行動やコミュニケーションが効率化されるなど、良い変化もある一方、あまりよくない変化も起きています。


これまで「雑談的」にお互いを理解していたのが、メールが増え、オンライン会議が増えていくにつれ、なかなか難しくなってきた、と感じる方も多いかと思います。


「非言語情報」が減少したため、「察する」ことが難しくなってきたから、と言えます。


働くわたしたちが、自分自身を、そして一緒に働く周りの人たちを、もっとウェルビーイングにしていくためには、何が必要でしょうか?


2つの課題を解決していくために、WHGC分科会のウェルビーイング・グループとして、2つの取り組みに挑戦してみました。



5.私たち自身のウェルビーイングを高めるには



まず一つ目は、言われたら嬉しいことばを集めた「ことば集」の作成です。


分科会メンバーやその周辺の方々にアンケートを実施。

その得票の高かった「ことば」を幸せの4因子に分類しながら、私たちのウェルビーイング向上に必要な「ことば」を選定しました。


非言語情報を活用して「察する」のが得意なのが、日本人。

でも、ことばを使って「表す」のはちょっと苦手。


コロナ禍を経て、私たちのコミュニケーション環境が変化した今、ことばを使って表すことの重要性を見つめ直すことが、ウェルビーイングを高めていくことにつながっていきます。

作成した「ことば集」は、こちらからダウンロードいただけます。


職場で、そして、家庭や地域社会でも、ぜひ「ことば」で表すことに取り組んでみてください。


働くわたしたちのWell-Beingを高める「あいうえお」

→→ ダウンロード (PDF)





さらに、非言語情報を補完していく取り組みとして、LINEスタンプも作成しました。

ことば集の中から、さらに選りすぐりの「24語」を使って、周りの人たちの気持ちを嬉しくしてみてください!


デザイン/エダマメ  制作協力/就労支援事業所 スプリングス




気分アガる、心温まる、嬉しくなっちゃう。

そんな言葉がけ一つが、周りの人の幸福度や、やりがい・つながりを高めていくことにつながります。


言葉で表すことで、ウェルビーイングは「伝染」していきます。

ぜひ、一緒にオフィスで、家庭で、地域社会で実践してみましょう。



6. WHGC分科会 ウェルビーイング・グループ(提言者)



この提言は、World Healthcare Game Changers Forum のプログラムの一つ、WHGC分科会メンバーによって作成されたものです。(2023年10月発表)


ぜひ皆さまご自身でも、実践いただき、気づいた点、感想などを共有ください。


【お問合せは info@whgcform.org】まで



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